借金からの脱出④

鈴木さん(仮名)のケース 前編

鈴木(仮名)さんには、しっかりした支払計画があったのです。それなのに・・・・・・ 

 

私は、高校を出てから建設会社に勤めて、もう12年になります。若いころから電化製品の支払や友人との飲み会などに、数社のクレジット会社や消費者金融を利用してきました。仕事柄、取引先の人との付き合いも割と多くありましたが、最初のころの利用額はいつも余裕を持って返済できる額に抑えるようにしていました。

 

でも、私が毎月きちんと返済するからでしょうか、どこのクレジット会社や消費者金融も、私が借入できる限度額を自動的にどんどん大きくしてくるのです。私もつい気軽に借り入れを繰り返してしまい、借金の額は徐々に膨らんでいきました。

 

それでも、毎月の返済額が給料でちゃんと返せるように、支払計画をしっかり立てて気をつけていたつもりです。

 

ところが、数年前から勤務先の会社が大口の取引先からの受注が減少してしまったために仕事がめっきり減り、会社の業績が悪化しました。従業員の給料もボーナスも大幅にカットされたため、私の借金返済計画は狂ってしまいました。

 

いろいろ節約したり、昼食代を切り詰めたりして頑張りましたが、結局、次々といろいろなところからお金を借りては返す「自転車操業」を繰り返さなければならなくなりました。

 

そのためあっという間に気詰まり、もう寝てもさめても返済のことばかりで、夜もよく眠れず、ノイローゼのようになってしまいました。 

(日本司法書士会連合会 小冊子より抜粋)

 

鈴木さん(仮名)のケース 後編

鈴木さんは、任意整理で立ち直った!

 

鈴木さんは複数の消費者金融や信販会社から借入と返済を繰り返しており、その期間は2~10年でした。

 

司法書士が鈴木さんから依頼を受け、業者から取引履歴を取り寄せて計算を行ったところ、「利息制限法」を超える金利の業者が多かったため、借入残高が大幅に減りました。

 

それどころか、長期間借入と返済を続けてきた何社かに対しては、過払い金が生じていることがわかりましたので、司法書士が鈴木さんの代わりに業者と交渉したり、裁判を起こしたりして、その過払い金を取り返し、これを借入残高の残っている別の業者に支払うことによって整理していきました。

 

借入残高が残ってしまった業者に対しては、鈴木さんの代わりに司法書士が、返済できる内容の和解を交渉しました。

 

これは、鈴木さんの毎月の給料から生活費を差し引いても返せるだけの金額で分割して返済するという内容で、司法書士が業者と和解書を交わし、交渉を成立させたのです。

 

鈴木さんは今、精神的にも落ち着いて、毎日建設会社で働き、毎月の給料の中からきちんと返済しています。また、会社の業績も少しずつ上向いてきているとのことですから、鈴木さんが晴れて借金から解放される日も近いことでしょう。

(日本司法書士会連合会 小冊子より抜粋)